空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

世界の有り様を描くということ〜1月のレヴュー〜

1月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

『パラサイト 半地下の家族』

万引き家族』(監督:是枝裕和)、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(監督:ケン・ローチ)など、格差をテーマにした映画が世界中で撮られているのは決して偶然ではない(それだけじゃなくて、ケン・ローチ監督は引退を撤回してまで『家族を想うとき』を撮った。いや撮らざるを得なかった。『パラサイト 半地下の家族』はそれらと並ぶ強烈な、現代社会への異議申し立ての一本だ。セリフ回しやシチュエーションなどコメディ調で物語は進むけど、底辺にはずっと不穏な雰囲気が漂っている。人物や建物、坂道をどのようにスクリーンの中に配置するか?によって、言葉に頼らず物語を紡ぐのは、まさにポン・ジュノ監督作としか言いようがありません。ぜひとも映画館で!

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各国版のポスター。

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イタリア版が一番スタイリッシュかな。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『国家が破産する日』☆☆
→2007年の通貨危機によってIMF支配下に置かれた韓国。その事態を招いたことの責任を誰も取ろうとしない。ツケは全て市民に回ってくる。これが明日の日本じゃないと誰が言うことが出来るだろうか?自らの暗部にもしっかり目を向ける。韓国映画は今年も熱い。
『マニカルニカ ジャーンシーの女王』☆☆
→「インド大反乱」の女性指導者マニカルニカの生涯を描いた作品。踊りと歌は少なめのインド映画。知らないことばかりでした。戦闘シーンの迫力は流石です。
『パラサイト 半地下の家族』☆☆☆
→何はなくとも観なくてはならない作品。

『フォード vs フェラーリ』☆☆☆
→これこそThe American Movie!汗とオイル、スパナとボルト…出てくるもの全てが愛おしい。史実を知らなくても、車に興味がなくても、絶対にこの映画は楽しめる。
『テッド・バンディ』☆☆
→「劇場型シリアルキラー」とも言えるテッド・バンディを殺されなかった女性側の視点から描いている。ゴア描写は控えめ。そのためテッド・バンディ事件の全貌は把握しづらい。それはいくつかのドキュメンタリーを観れば良いかな。

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』☆☆☆
→寒い日にはロマンティック・コメディを観るのに限る。下ネタ満載だけど、しっかり現代社会への風刺も効いている物語の着地が心地よい、シャーリーズ・セロン姐さんはどんな役でも最高だ!
『M / 村西とおる 狂熱の日々 完全版』☆☆
→この人の人生を描く時にNetflixの『全裸監督』はまだまだ序の口ですよ。人でなしだとは思うけど、目が離せない。他人の人生は近くにいると悲劇だけど、遠くにいると喜劇だ。
男はつらいよ お帰り寅さん』☆☆
→「お帰りゴクミ」という映画だった。それでも2020年にスクリーンで寅さんを観られるというのは、得難いことだと言わざるを得ない。

『リチャード・ジュエル』☆

クリント・イーストウッドらしい手堅い作品だけど、劇中の女性記者の描き方はこの作品のテーマを揺るがしかねないもので、そこには承服しかねる。

『ラストレター』☆☆☆

岩井俊二の近作の中では最も情緒的。風景の描写が美しい。高校生の時に好きだったあの子はどうしてるだろう?……と思ってしまいましたよ。

『mellow メロウ』☆☆☆

→ちゃんと自分の気持ちを伝えるのは大切ことだ。全ての登場人物が幸せになって欲しい。

テリー・ギリアムドン・キホーテ』☆☆

→何よりもテリー・ギリアム積年の思いがこうやって映画になったことを寿ぎたい。でも、それがコレか……?という言葉が頭をよぎるのも事実です。観る人を選ぶ作品だ。アダム・ドライバーの演技の引き出しの多さに拍手。ジョアンナ・リベイロという女優さんの名前は覚えておいてください。

ジョジョ・ラビット』☆☆☆

→登場人物の全てが愛おしい。序盤からある人の靴を何度も見せるんだけど、その意味がわかった時に涙が止まらなかった。スカーレット・ヨハンソンサム・ロックウェルが素敵で素敵で素敵すぎます。一人でもたくさんの人に観て欲しい。

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2月はアカデミー賞でもいくつもの部門でノミネートされている『1917 命をかけた伝令』に注目。全編がワンカットで撮られているということで、いったいどんな映像になっているのか楽しみです。こういう映画こそ劇場で観なくてはならないのだ。

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と同時に今年のゴールデン・ラズベリー賞で9部門(⁉︎)にノミネートされている『キャッツ』を観るかどうかで逡巡してます。試写で観た時はなんだか言いようがない気持ち悪さを感じたんだけど、映画館の大スクリーンと大音量で観ると印象が変わるのかな?

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でも一番楽しみにしているのは、T-34 レジェンド・オブ・ウォー  ダイナミック完全版』。世界公開版も最高だったけど、さらに胸熱なシーンが追加されているらしい。内臓がちぎれるくらい期待している。

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【おまけ】

2020年(第92回)アカデミー賞の予想です。今回は既に日本で公開されている作品が多い。それだけに思い入れが強くなって、かえって予想が難しい。

 

作品賞

『パラサイト 半地下の家族』

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監督賞

ポン・ジュノ

 『パラサイト 半地下の家族』

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主演男優賞

ホアキン・フェニックス

 『ジョーカー』

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主演女優賞

スカーレット・ヨハンソン

 『マリッジ・ストーリー』

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助演男優賞

ブラッド・ピット
 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

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助演女優賞

ローラ・ダーン

  『マリッジ・ストーリー』

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脚本賞

ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン

 『パラサイト 半地下の家族』

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脚色賞

アンソニー・マクカーテン

 『2人のローマ教皇

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『パラサイト 半地下の家族』は国際映画賞(外国語映画賞)と合わせて4冠と予想。でも作品賞・監督賞は『1917 命をかけた伝令』が強いかな?主演女優賞も下馬評通りレネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)だろうけど、スカーレット・ヨハンソンが好きなんだからしょうがないでしょ!さてどうなりますことやら。

 

2019年 ベスト10&ワースト5

2019年のベスト10 & ワースト5です。独断と偏見以外の何物でもありません。基準となるのは「どれくらい俺の映画だったか」だけ。「自分のベスト10と違う!」と言われても困ります。クレームその他は受け付けません‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎ 

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ベスト10です😄

第10位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

タランティーノによる「こうあって欲しかった」世界を描いた映画。ノスタルジー感いっぱいにハリウッドが最も輝いていた時代がスクリーンに映し出される。その様子はその光景を直接見たわけでもない僕でも行ってみたくなる。今作のブラッド・ピットはこの10年で最高のブラピでしたよ。レオナルド・ディカプリオも偽悪的な役をやらせたら右に出る者はいないね。そしてなんといってもシャロテートを演じたマーゴット・ロビーに尽きる。その可憐さ、可愛さに最初の登場シーンから目が離せない。

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第9位『 スパイダーマン:スパイダーバース』

過去に映像化されたスパイダーマン映画の中で一番好きだ。文字通り「親愛なる隣人。スパイダーマン」な映画だ。アニメ映画の歴史において『トイ・ストーリー』以来のエポックメーキングとなる作品だ。

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第8位 『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』

スパイ映画らしいアクションや韓国映画の魅力であるバイオレンスもない。それでもずっと緊張感が持続する。現代史の裏面を描く韓国映画はやはり面白い。今年も韓国映画は熱かったのだ!

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第7位 『ジョーカー』

主人公がジョーカーとして生まれ変わるシーンには、ある種の爽快感すらある。舞台は1980年代だけど、誰でもジョーカーになり得るのだ!ということをこの映画は描いている。そういう意味で極めて現代的な作品だ。

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第6位 『キャプテン・マーベル

キャプテン・マーベルは宇宙最強だけど、同時にとても身近な女性としても描かれている。彼女の最大の魅力です。そしてその「普通さ」は女性がヒーローとなる映画の新しい扉を開いたことを意味します。公開前にはくだらない奴らから謂れのないバッシングを受けたけど、観客の気持ちがそれを押しのけて世界中で大ヒットしていることが嬉しい。女の人だからって、どうしていつもニコニコしてなきゃならないんだよ?ここぞって時には最高の笑顔を見せてくれてるじゃん!キャロル、カッコいいよ‼︎ 

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第5位 『2人のローマ教皇

教皇ベネディクト16世の着座と辞任、そして現教皇フランシスコが選ばれるまでの話。「変化は妥協だ」と「変化は妥協ではない」という正反対の考え方を持つ2人が時間をかけて友愛を結んでいく。教会のあり方については異なる意見を持ってはいるけど、対話を通して相手を理解していこうという姿が心に残る。軽妙なテンポでストーリーは進むけど、2人の過去の暗部(ベネディクト16世は子供の頃にヒトラーユーゲントのメンバーだったし、フランシスコはアルゼンチンが軍事独裁だった時代に政権寄りの立場を取っていた)に踏み込んでいて、それに対する悔悟と贖罪、回心が深く描かれている。これはどんな立場や地位にあっても、人は変わることができるという人間がきっと持っている善きことへの信頼の物語だ。

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第4位『ひとよ』

家族の物語なんだけど、中心となる3兄妹と母親だけではなく、周りのいる人も含めて、誰にフォーカスするかによって感じ方が全く違ってくる。家族という閉じた関係の外にも世界はあるのだということを示している。どの役者さんも素晴らしい演技をしていて目が離せない。白石監督の演出も食卓での仕草や変化、光の当て方など細部まで丁寧に作り込んでいる。

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第3位 『蜜蜂と遠雷

あの分量になる原作の中の本当に必要な部分だけを選んで映像化した監督に拍手。ただピアニストがピアノに向かう姿を描いているのが良いです。役者陣も好演。特に風間塵役の鈴鹿央士には注目。

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第2位 『クリード / 炎の宿敵』

物語の最後にアドニス、ロッキー、ドラゴ親子が見せる表情。それぞれがこれまで抱えてきた人生の苦難を乗り越え、新しい道へと歩き出したのだと思います。特にドラゴ親子の笑顔は心に残ります。やはりロッキー・シリーズは「〈やる・やらない〉の岐路に立った時、〈やる〉を選んだ人々の物語」でした。スタローンは今作限りでシリーズから離れるようです。とっても残念だけど、彼に限りない感謝を送りたい。

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第1位 『アベンジャーズ / エンドゲーム』

11年間MCUをずっと観てきて本当に良かった!……という言葉しか思いつかない。

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特別賞🎬

スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』

スター・ウォーズこそが僕が映画を観るようになった原点です。限りない感謝と拍手を👏👏👏

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ワースト5+1です😭

第5位 『ドクター・スリープ』

第4位 『移動都市 / モータル・エンジン』

第3位 『X-MEN:ダーク・フェニックス』

第2位 『メン・イン・ブラック インターナショナル』

第1位 『サンセット』

裏チャンピョン:『大脱出』2・3

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映画を観る時に願うのは、見たこと無い映像や行ったことがない想像もできないような世界に出会いたい!ということです。2019年はMCUのフェイズ4が始まるし、Netflixなどの配信系の作品も見逃せない。どんな作品に出会えるのか楽しみでならない。

親の次に長い付き合いです〜12月のレヴュー〜

12月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』

人生の4/5をこのシリーズと付き合ってきました。何はともあれサーガに一つの区切りを迎えることが出来て感無量です。「MUSIC by JOHN WILLIAMS」のクレジットで9作を締めくくれたことを寿ぎたい。そして同じく全9作でC-3POを見事に演じきったアンソニー・ダニエルズに盛大な拍手を。

でももう少し別のやり方があったという思いは拭えない。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
ゾンビランド:ダブルタップ』☆☆☆
→ゾンビとはその時代時代にある理不尽さのメタファーだ。その理不尽さを自分のルールに則って乗り越えていく主人公たちの姿が良い。
スペシャルアクターズ』☆☆
→最後のどんでん返しにそれほど驚きは無かったけど、そこに持っていくまでの上田慎一郎の脚本は上手い。
『スペインは呼んでいる』☆☆
→前作の『イタリアは呼んでいる』と同じように、主人公2人の会話はずっと聴いていたくなる。ただ今作は終わり方がスッキリしなさすぎです。
ラスト・クリスマス』☆☆
→真相が分かってからの主人公の行動が大したことない……という意見もあるでしょうが、クリスマスにはこれくらいがちょうど良い。デート・ムービーに最適です。

『ファイティング・ファミリー』☆☆☆
→格闘技映画が好きだ。人と人が肉体をぶつけ合う。身体性の中にこそ本当のコミュニケーションがあると思える。
『屍人荘の殺人』☆☆
→予想していたものとは違っていたけど楽しめた。原作はどうなっているのか興味がある。
ジュマンジ / ネクスト・レベル』☆☆
→役者陣が芸達者ばかりなので安心して観て笑っていられる。爺さんたちが主人公ってのは考えたね。でも前作より構成が雑になっている気がする。
『カツベン!』☆☆☆
→ちょっと古めかしいドタバタが心地よい。さらにそのドタバタが劇中で上映される作品とリンクしていて、周防監督、流石です!梅子と俊太郎が2人で活弁するシーンは良いものを観たとしか言いようがない。

『ドクター・スリープ』☆
→『シャイニング』ほどの怖さも狂気も感じなかった。残念。
『虚空門GATE』☆☆

→嘘か本当かは本人以外には知りようがないけど、ある映像を見せられた時のある女性の表情は本物だった。

『家族を想うとき』☆☆☆

ケン・ローチが引退を撤回してまで撮りたかったものがコレか……という世界の現状に暗澹たる気持ちになる。

『守護教師』☆☆

→マ・ドンソク兄は何をしても可愛い。

スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』☆×10000 or ☆

→☆100000000個であると同時に☆1個でもあるのです。

台北暮色』☆☆☆

→ゆっくりとした時間が流れるたおやかな映画でした。湿気をたっぷり含んだ台北の風景が美しい。特別な事件が起こるわけでもないけど、次第に登場人物の過去が明らかになっていく。僕にはこの映画が『ゴドーを待ちながら』の変奏曲のように思えた。誰ともわからないゴドーを待っている間も人生は続いていく。

アナと雪の女王 2』☆☆

→前作と合わせての一つの物語であった。ただ音楽は前作の方が良かったかな?

ハル・ハートリー DAYS OF 16mm FILMS』☆☆☆

→不器用でダメなところがあっても決して憎めない登場人物たちへのハル・ハートリーの優しい眼差しが好きだし、独特の作劇の間合いが好きだ。そういう意味でこの初期短編集にはハル・ハートリーが詰まっているのだけど、同時に良い意味での若さというか青さが感じられて思わず微笑んでしまう。

『2人のローマ教皇』☆☆☆

→前教皇ベネディクト16世の着座と辞任、そして現教皇フランシスコが選ばれるまでの話。「変化は妥協だ」と「変化は妥協ではない」という正反対の考え方を持つ2人が時間をかけて友愛を結んでいく。教会のあり方については異なる意見を持ってはいるけど、対話を通して相手を理解していこうという姿が心に残る。軽妙なテンポでストーリーは進むけど、2人の過去の暗部(ベネディクト16世は子供の頃にヒトラーユーゲントのメンバーだったし、フランシスコはアルゼンチンが軍事独裁だった時代に政権寄りの立場を取っていた)に踏み込んでいて、それに対する悔悟と贖罪、回心が深く描かれている。これはどんな立場や地位にあっても、人は変わることができるという人間がきっと持っている善きことへの信頼の物語だ。

◎『AKIRA』☆☆☆

→2019年の東京は見た目はネオ東京のような廃墟にはなっていないけど、精神的にはすでに崩壊している気がする。

◎『ハード・デイズ・ナイト』☆☆☆

→この時代のビートルズが一番好きだな。

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2019年も面白い映画(とそれほどでもない映画)にたくさん出逢えました。2020年もそうでありたいと思います。

 

ということで、1月に観たいと思ってる映画はコレ↓です。

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

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『パラサイト 半地下の家族』

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『フォードvsフェラーリ

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テリー・ギリアムドン・キホーテ

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それでも懸命に生きていこうとしている人たちへ〜11月のレヴュー〜

11月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

『ひとよ』

父親の家庭内暴力から子どもたちを守るために、母親は罪を犯す覚悟をする。その後15年間にわたって姿を消していた母が、突然子どもたちの前に帰ってくる……。

この映画は家族の物語なんだけど、中心となる3兄妹と母親だけではなく、周りのいる人も含めて、誰にフォーカスするかによって感じ方が全く違ってくる。

田中裕子さんをはじめ、どの役者さんも素晴らしい演技をしていて目が離せない。その中でもMEGUMIさんが特に印象に残った。長男(鈴木亮平)の妻で離婚調停中の役だ。登場シーンはそんなに多く無いものの、彼女の存在が家族という閉じた関係の外にも世界はあるのだということを示している。かなり難しい役だと思うけど、彼女は見事に演じていた。

また白石監督の演出も食卓での仕草や変化、光の当て方など細部まで丁寧に作り込んでいる。

タイトルの「ひとよ」とは、母親が罪を犯した「一夜」のことでもあるし、また「人よ」という呼びかけのようでもあると感じた。

こういう作品に出会えるから、まだまだ日本映画も捨てたもんじゃない!って思っちゃうんだよな。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『空の青さを知る人よ』☆☆
→事前情報を入れずに観たのですが、意外に(?)良かった。TVシリーズの最終回という位置づけのアニメ映画が多い中、オリジナル脚本で映画として勝負していることを評価したい。音楽映画としても演奏することの喜びが表れていた。
『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』☆☆
→前作の主人公たちが大人になって……という話なので、当然だけどジュブナイル感はなくなっていた。芸達者な役者陣の演技を観ることはできるけど、そこがかえってイマイチさを増幅させていたのかも?ラストはホラーじゃなくなってたしね。2作を再編集して、原作と同じ構成にしたらまた印象が変わってくるかも?
ターミネーター ニュー・フェイト』☆☆
→1作目からずっと同じ話の繰り返しではあるのだけど、キャラクター設定はしっかり21世紀的なものにヴァージョンアップされていた。未来から来たターミネーターがまた液体金属だったのは残念。こっちの想像の斜め上をいく造形を期待してたんだけどね。ほとんど引退状態だったというリンダ・ハミルトンだけど、存在感が半端ないです。なんだかんだ言っても、僕はやっぱりターミネーターが好きなんだよね。
『ひとよ』☆☆☆
→「巻き込まれてやれよ!家族なら」というセリフが心に残る。
閉鎖病棟 それぞれの朝』☆☆
→思い話でありながら、俳優陣の自然な演技がそれを柔らかいものにしてくれている。本作の小松菜奈について「激しい陵辱シーンを演じることで女優として一皮むけた」とかいう記事を見たんだけど、これを書いた人は小松菜奈の出ている作品を見たことがあるんだろうか?そもそも「陵辱シーン(ヌードを含む)=女優として一段上がる」図式はもうやめたらどうか?男性にはそんなこと言わないでしょ?ちゃんと演技を観ようよ。

『NO SMOKING』☆☆
→好きな音楽を遡っていくと、どのルートを通っても細野さんに行き当たる。大瀧詠一さんに師事している者としては、はっぴいえんどの話がもっとあれば良かったかな。
アイリッシュマン』☆☆☆
→アル・パシーノとロバート・デ・ニーロが主演で、監督がマーティン・スコセッシ。そしてギャング映画となれば、Netflixで配信されていても映画館に行かない訳にはいかない。映画館の暗闇がよく似合う。冗長なところが無くはないけど、重厚な語り口に物語に没入してしまう。
『グレタ GRETA』☆☆
→サスペンス映画として驚くような展開は無いけど、イザベル・ユベールの演技をたっぷり楽しむことができる。クロエ・グレース・モレッツが出ている作品は全て観る主義ですが、眉間にシワを寄せて苦悶の表情をする以外の彼女も観たいなぁ。

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12月はとにもかくにもスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。小学生の時にEp 4を観てから40年。僕たちの旅も終わるのか?そしてそれは新しい旅立ちなのか?刮目して待つ!

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君を必要としている人の元へ〜10月のレヴュー〜

10月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

『僕のワンダフルジャーニー』

犬が活躍する映画は、それだけで良い映画だと思ってしまう私です。そういう意味でこの映画は自分には堪らない作品です。前作『僕のワンダフル・ライフ』では犬のベイリーが転生を繰り返しながら元の飼い主だったデニスの元へ帰ってくる話だったのに対して、今作はベイリーがデニスの娘キャスリンに寄り添っていく物語。

ベイリーの生まれ変わりはいつまで続いていくのか?果てしなく続くのだとしたら、それはそれで辛いのではないか?など、前作で感じていた疑問にナイスな回答をくれていて、とてもホッとしましたよ。

犬と人間の関係はどうなれば幸せなのか?を考えながら帰宅し、玄関まで迎えに来た愛犬をギュッと抱きしめるのでありました。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『ホテル・ムンバイ』☆☆☆
→踊りも歌もないインドを舞台にした作品。息がつまるサスペンスのお手本のような映画だ。序盤の細かい演出が物語に厚みをもたらしている。こういう映画を観ると、正義とは何か?と考えずにはいられない。
『大脱出3』☆
→舞台が監獄ってだけで、もはや「脱出モノ」ですらなくなってましたよ。バウティスタはどうやってあそこまで来たのか?について、『エクスペンダブルズ2』のチャック・ノリス登場シーンに匹敵する?が……。

蜜蜂と遠雷』☆☆☆
→あの分量になる原作の中の本当に必要な部分だけを選んで映像化した監督に拍手。ただピアニストがピアノに向かう姿を描いているのが良いです。役者陣も好演。特に風間塵役の鈴鹿央士には注目。
『ジョーカー』☆☆☆
→主人公がジョーカーとして生まれ変わるシーンには、ある種の爽快感すらある。舞台は1980年代だけど、誰でもジョーカーになり得るのだ!遠い意味で極めて現代的な作品だ。必見。
ジョン・ウィック:パラベラム』☆☆☆
→作品を重ねるたびにアクションがパワーアップしている。映画としてのバランスは歪だけど、この作品はそれで良いのです。だって斬新なアクションが観たいのだから。犬映画としても満足。

『僕のワンダフルジャーニー』☆×10000
→始まって2秒で涙腺決壊。
『真実』☆☆☆
→出てくる男性が全員ダメ人間というところが、いかにも是枝映画だ。カトリーヌ・ドヌーブの華麗さは年月を経ても全く色褪せない。
ガーンジー島の読書会の秘密』☆☆
→地味で落ち着いた雰囲気の作品だけど、歴史の片隅に消え去っていきそうな物語を知ることが出来た。これもまた映画の大事な役割だ。

『プライベート・ウォー』☆☆

→巨大な暴力の前には人間なんてちっぽけなものだということを、嫌というほどわからせてくれる。でも諦めたらそこまでだってことも再認識させてくれる作品。

『イエスタディ』☆☆

→この映画はダニー・ボイル監督のビートルズへの熱烈なラブレター。いろいろとツッコミ所はあるけど、ダニー・ボイルの作品の中では一番好きかな?ラストに、そうだよなぁ……と思える展開があって、嬉しくなると同時に涙が出てきた。

◎『さらば青春の光』 ☆

The Whoの曲は最高だけど、主人公に感情移入することが出来ず、最後までノレなっかった。

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11月はやっぱりターミネーター ニュー・フェイト』だね〜。ダダンダッダダン!

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こうあって欲しかった世界〜9月のレヴュー〜

9月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

タランティーノによる「こうあって欲しかった」世界を描いた映画。ノスタルジー感いっぱいにハリウッドが最も輝いていた時代がスクリーンに映し出される。その様子はその光景を直接見たわけでもない僕でも行ってみたくなる。

今作のブラッド・ピットはこの10年で最高のブラピでしたよ。レオナルド・ディカプリオも偽悪的な役をやらせたら右に出る者はいないね〜。

そしてなんといってもシャロテートを演じたマーゴット・ロビーに尽きる。その可憐さ、可愛さに最初の登場シーンから目が離せない。

ただシャロンテート事件を知らないと、この映画の面白さは1/10になってしまう。wikiで良いので予習は必至です。あと当時のハリウッド事情を知っているとよりGoodかな?そういう意味では少し敷居が高い映画かもしれない。

スカッとする痛快な作品なのは間違いないですよ。でも劇中のブルース・リーの描写は許せねーぞ、タランティーノ‼︎

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』☆☆☆
→最近のタランティーノの映画では一番好きかな。
『ブルー・ダイヤモンド』☆
キアヌ・リーブス主演ということで期待して観たのですが…。アクションも『ジョン・ウィック』シリーズの斬新さとは比べようもなく、コピーで言ってたようなサスペンスでもなかった。
『やっぱり契約破棄していいですか?』☆☆
→終わった時にニヤリとしてしまうブラックコメディ。ハッピーエンドか?と思わせといてのラストがいかにもイギリス映画らしい。
トールキン 旅のはじまり』☆☆
→『指輪物語』がファンタジーでありながら、しっかりとリアリティを感じられる理由を知ることができる。パブリックスクールの生活が垣間みられるシーンも興味深い。

『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』☆☆☆
→スパイ映画らしいアクションや韓国映画の魅力であるバイオレンスもない。それでもずっと緊張感が持続する。現代史の裏面を描く韓国映画はやはり面白い。言わずもがなだけど、日本映画でも観たいぞ。
『アス US』☆☆☆
→ネタバレなしでは何も書けないのだけど、映画の役割の一つが現状への異議申し立てであることを再認識。
『記憶にございません』☆☆
→久しぶりに三谷映画で面白いと思った。中井貴一佐藤浩一のカラミが良いね。
『グッド・ヴァイヴレーションズ』☆☆
→1970年代に北アイルランドで誕生したレコードレーベルの話。何かに没入していく人は面白い(身内はたまったものじゃないだろうけど)。歌は世につれるものだ。

『アド・アトラス』☆☆
→SFではよくあるプロットで、終始暗い映画だけど、僕は好きだなぁ。宇宙の孤独感が伝わってくる。月面車のカーチェイスは初めて観た。
◎『ニュー・シネマ・パラダイス』☆☆☆

→3時間の完全オリジナル版もあるけど、こっちのver.の方が好きだ。編集によって印象がガラッと変わることを初めて認識した作品だった。描きすぎないことも大切なんだな。アルフレードのセリフにはやっぱり泣いてしまう。

◎『東京裁判』☆☆☆

→ずっと観続けられるべき映画だし、2019年の今だからこそ多くの人が観るべき作品。

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10月は『ジョーカー』を観るべし‼︎と何度でも何度でも大声で叫びたい。

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これこそ『おっさんずラブ』〜8月のレヴュー〜

8月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

ワイルド・スピード / スーパーコンボ

スキンヘッドのおじさん二人が拳を交えてイチャイチャする話。嫌なこととか吹っ飛んでいきます。もうね、ずっとニヤニヤ。最初は仲が悪かった(でも本当は憎からず思ってる)二人が事件に巻き込まれることで親密になり、事が終わるとまた甘噛みする関係に戻る。王道のラブコメだよ。筋肉モリモリのおっさん同士だけどね。ラストの合体攻撃は爆笑しながら拍手。 サモアに行きたい。

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https://youtu.be/Jm5UoF9O8hk

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『マーウェン』☆☆
→元になった話に比べるとかなりソフトな内容になっているらしいが(ドキュメンタリーは未見)、フィクションを通してトラウマを乗り越え、アイデンティティを取り戻すストーリーは好きだ。
『アイアンスカイ 第三帝国の逆襲』☆
→前作にあったB級映画の良さが全て消えていた。残念としか言いようがない。
『存在のない子供たち』☆☆☆
→まず主人公の瞳の強さに圧倒される。キャストのほとんどは役者さんではなく、登場人物と似た境遇の人が演じているらしい。そのせいかドキュメンタリーを観ているようなリアリティがある。機会があったらぜひ観て欲しい。現実への厳しい異議申し立ての映画だ。
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』☆☆
→多様性の中で生きていくには、何かを知ろうという気持ちが大切だということを深く思う。
ワイルド・スピード / スーパーコンボ』☆☆☆
→この映画があったから暑い夏を乗り越えることが出来た!

『よこがお』☆☆
→ファーストシーンから場を支配する筒井真理子さんの美しさに見惚れてしまう。人の心の怖さを描くのは深田晃司監督のオハコだよなぁ。
『ドッグマン』☆☆☆
→地方にはちょっとしたことで負の連鎖が止まらなくなる闇があることを容赦なく描いている。映画を観た人にしかわからない例えだけど、これはジャイアンスネ夫の物語だ。そしてのび太と違って、スネ夫にはドラえもんはいないのだ。
ロケットマン』☆☆
→好きな人に振り向いてもらえない気持ちは人類共通のものだ。そしてその苦痛の発露として音楽があると同時に、その苦痛から抜け出す助けになるのもまた音楽なのだということに思いがいたり心が熱くなる。

◎『ローマの休日』☆☆☆

→何度観ても良いものは良いのです!美容室で髪をショートにした後のオードリーは人類史上最高の輝きを放っているし、川から上がってグレゴリー・ペックを見つめるオードリーはこの上なく艶やかだ。

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9月に注目している映画は『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』韓国映画はやっぱり熱い!

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