2016年ベスト10 & ワースト3
2016年のベスト10 & ワースト3、そして各部門賞です。僕の独断と偏見以外の何物でもありません。「俺の、私のベスト10と違う!」と言われても困ります。クレームその他は受け付けません‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎ (タイトルの後ろに◯印が付いている作品は、ソフト化されているものです。テレビに飽きたら、ぜひどうぞ!)
【ベスト10】
第10位 『アイアムアヒーロー』◯
「日本映画にしては……」という枕詞は必要なく、世界基準のゾンビ映画でありました。笑えるところと怖いところのバランスが絶妙。続編を期待。
第9位 『ちはやふる』 上の句・下の句◯
青春映画として今年公開された作品の中では頭ひとつ抜きん出ていたんじゃないだろうか?「上の句」で必要以上に広瀬すず演じる主人公に焦点を当てなかったことが「下の句」で物語を加速させた。
第8位 『サウルの息子』◯
クローズアップと手持ちカメラの映像が緊張感を嫌が応にも増していく。そして真に残酷なことは見られない。2016年必見の映画。
第7位 『クリーピー 偽りの殺人』◯
日常の出来事の中で、ふとしたきっかけで見えてくる違和感。それを表出させるのが黒沢清という監督だ。怖いんだけどスクリーンから目を離すことができない。
第6位 『ハドソン川の奇跡』◯
「品がある映画」とは、こういう映画のことです。
第5位 『葛城事件』
ある意味で2016年の日本を描いている作品。「◯◯らしさ」っていうのは「呪い」なのだと思う。
第4位 『シン・ゴジラ』
9.11を経験してスピルバーグは『宇宙戦争』を撮り、3.11の「刺激」で庵野秀明は『シン・ゴジラ』を作った。
ベスト3の前に、惜しくもベスト10に入らなかった作品です。「これがベスト10だ!」という人がいても強く同意する素晴らしい作品たちです。
『シング・ストリート 未来へのうた』
『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』
『君の名は。』
『オデッセイ』◯
『ヘイトフル・エイト』◯
『何者』
『デッドプール』◯
『ケンとカズ』
『SHARING』
『イット・フォローズ』◯etc……。
第3位 『海よりもまだ深く』◯
劇中のセリフがことごとく僕の胸に突き刺さり、今年の映画の中で最も主人公に感情移入してしまいましたよ。
第1位 『ブルックリン』◯
第1位 『この世界の片隅に』
第1位は同点で2本です。どうしても順位をつけることが出来ませんでした。『ブルックリン』を観て、18歳の時にひとりで東京に出て来た自分を思い出した。ヒロインの「忘れていたわ。この街はそうだった」というセリフは、2016年に最も胸をつかまれた言葉だった。『この世界の片隅に』は今後10年、20年、いや100年でも観続けられる新しい古典だと思います。
【部門賞】
最も印象に残った男優賞
古舘寛治
『セーラー服と機関銃 -卒業-』『太陽』『海よりもまだ深く』『下衆の愛 - LOWLIFE LOVE』『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』『淵に立つ』
2016年に一番映画館で顔を観た人じゃないだろうか?物語にアクセントをつけるのに欠かせないバイプレイヤーとなってきた。
最も印象に残った女優賞
広瀬すず
『ちはやふる』「上の句・下の句」『四月は君の嘘』『怒り』
彼女が少女から大人の女性へと変わっていく一瞬を映像に残せただけでも2016年には意味があった。今年の彼女は来年にはいないのだ。
最優秀予告編賞
『スーサイド・スクワット』◯
こんな感じの作品だったら……。次点は『ちはやふる』「上の句」でした。
最優秀エンドロール賞
『この世界の片隅に』
エンドロールでこんなに泣ける映画は初めてだった。ぜひとも席を立ちませぬように。
次点は『ゴースト・バスターズ』。
最も映画館が多幸感に満ちていたで賞
『さらば あぶない刑事』◯
1年に1本も映画を観ないようなおじさんやおばさんが「あぶ刑事」「あぶ刑事」と言いながら劇場に入っていく姿は本当に幸せな光景だったのです。
最優秀サウンドトラック賞
『シング・ストリート 未来へのうた』
特別賞-キャリー・フィッシャーの思い出に-
『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』
【ワースト3】
第3位 『X-MEN: アポカリプス』◯
第2位 『64 ロクヨン』前編・後編◯
第1位 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』◯
2017年もドキドキワクワクする映画と出会えることを強く強く願うのです。