空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

アジア映画だって負けない!〜1月のレヴュー〜

1月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。2017年も素晴らしい映画に出会えますように。

『沈黙-サイレンス-』も観て欲しいのですが、今月一番のオススメは『ドラゴン×マッハ!』。たくさんの人が映画館に行って、アジア映画がもっともっと公開されるようになると嬉しいなぁ〜。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

ヒトラーの忘れもの』☆☆
デンマークにドイツが地雷を埋めて、戦後デンマークはその除去をドイツの少年兵達にやらせたという史実をベースにした映画。派手ではないが衝撃的だ。戦闘を描かない戦争映画の力作。鑑賞後にいろいろ調べて、背景により複雑なものがあることを知り、より言葉を失う。
『MILES AHEAD マイルス・デイビス空白の5年間』☆☆
ドン・チードルマイルス・デイビス愛が溢れている作品。決して史実どおりではないけど、マイルスのエッセンスはこの映画の中に確かにある。
『ダーティ・グランパ』☆☆
→思ってた以上にど下ネタが炸裂しまくりでしたよ。それをロバート・デ・ニーロが嬉々として演じているのが良い。でも演じているキャラクターの内面を語り始めると引き込まれる。やっぱりデ・ニーロは凄い。
『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』☆☆
→『シン・ゴジラ』のようなお役所段取り映画で、それぞれのやりとりが面白いんだけど、現代の実際の戦争がこうであるのかと思うと、背筋が寒くなる。
ドント・ブリーズ☆☆☆
→とにかく観ろ!としか言えない。全てのカットが意味を持っている。
『イエスタデイ』☆☆
→この映画の登場人物たちは『シング・ストリート』の少年たちのように才能も無いし、チャンスも活かせない。でも普通の日常ってこんなものだよ。彼らはもうバンドなんてやらないんだろうけど、ビートルズに憧れた日々は色褪せない。
『ホワイト・バレット』☆☆
→脚本は破綻気味だし、ラストの銃撃戦は既視感アリアリだけど、それでもやっぱりジョニー・トー。手に汗握ります。
『人魚姫』☆☆
チャウ・シンチーの映画としか言いようがない。ギャクとドラマのアンバランスさが最高だ。警察署のシーンと鉄板焼きのシーンは、涙を流しながら笑ってしまった。
『ドラゴン×マッハ!』☆☆☆
→ストーリーとアクションが見事に融合している。ここ何年かで観た香港アクション映画の中でもベスト3に入る作品。これが東京では1館でしかやっていないとはどういうことなんだろう。マックス・チャンvsウー・ジン&トニー・ジャーの戦いは、拍手をしたくなるほど素晴らしい!
『牝猫たち』☆☆☆
→『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』以上に白石和彌監督の作品らしい。俳優陣もそれぞれ存在感があって見応えがある。
ネオン・デーモン
→途中まではとっても好きな雰囲気だったんだけどね〜〜。
『沈黙 サイレンス』☆☆☆
マーティン・スコセッシの「当時の幕府の彼らへの拷問は暴力だが、宣教師が持ち込んだ唯一の神も、日本人には一種の暴力だった」という言葉が全てです。観た人と語り合いたい。

2月はララ〜ララ〜〜と歌うのです。