空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

リアルタイムでスピルバーグを観られる幸せ〜4月のレヴュー〜

4月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

スピルバーグの新作を同じ月に2本も観られるとは、こんなに嬉しいことはありませんよ。しかもどちらもスピルバーグしか撮れない作品であることがなおさら素晴らしい。両作品とも必見です!
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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも
ペンタゴン・ペーパーズ 最高秘密文書』☆☆☆
スピルバーグの今撮らなければ!という思いがスクリーンから溢れてくるような映画。トム・ハンクスメリル・ストリープをはじめとする役者さんたちの演技も、今更ですがとても素晴らしい。この作品を語る時に、今の日本の状況との類似について考えずにはいられないし、またそうしないのは失礼な気がする。社会に対する不正が行われていると感じられた時に、それへの異議申し立てをエンターテイメントという形で表明できるアメリカのことが羨ましい。
トレイン・ミッション』☆☆
リーアム・ニーソンがトラブルに巻き込まれるも、まつげを八の字にして困った顔をしながら悪党を倒す。それだけで最高。ストーリーは粗がありすぎるけど、関係ないのです。
レッド・スパロー』☆☆
→頭脳派のスパイ映画。スパイを養成する過程をもっと描いてくれてたら、☆が一つ増えてた。二転三転するストーリー展開は面白い。ジェニファー・ローレンスの美しさに目を奪われるけど、彼女の真の魅力は声の強さにあると思う。
ナチュラルウーマン』☆☆☆
→強い人間の物語ではあるけど、必ずしもハッピーエンドにしないことで、現代におけるマイノリティの生きづらさが切実に観る者に迫ってくる。マリーナの人生に幸あることを願わずにはいられない。歌が彼女を支えるものになってくれればと思う。
『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』☆☆
→人生で窮地に陥った時、助けてくれるのはやっぱり友達だと何度も何度もうなずく。
ワンダーストラック』☆☆
→ちょっと期待値を上げすぎたかな?時間軸が違う二つの物語が展開することで最初は戸惑うけど、その構造を理解すると面白くなる。美術館でのシーンが印象に残る。
『blank 13』☆☆
→映画館を出た時、無性に父親に電話したくなった。それだけでこの映画は成功してるんじゃないだろうか?
ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル』☆☆☆
→まさか『ジュマンジ』で泣きそうな気分になるとは思わなかった(←褒めてます!)。この映画の楽しさについて、何時間でも語りたい。
ダンガル きっと、つよくなる』☆☆
→極めて正しいスポ根映画。レスリングシーンは臨場感が半端ない。ただ父親のスパルタぶりは好きになれなかったかなぁ。
パシフィック・リム:アップ・ライジング』☆
→点数をつけるなら75点。ただし前作は500000000点。怪獣vs巨大ロボットではなくっていたな……。新しい登場人物たちに感情移入出来なかった。前作にあったようなケレン味あるシーンが無かったのも残念。
『タクシー運転手 約束は海を越えて』☆☆☆
→国にとって忘れたい出来事をしっかり作品にする韓国映画界の姿勢に拍手。ラストの映画的嘘も心地よい。
『レディ・プレイヤー1』☆☆☆
→これもまた『ペンタゴン・ペーパーズ』とは違った意味でスピルバーグじゃないと撮れない映画だ。成りたいものに成るんだ!という夢が詰まっている。絶対IMAX3Dで観なきゃダメですよ!「メガネをかける」という行為が物語世界と直結している。
『ラッキー』☆☆
→もう少し年齢を重ねたらもう一度観たい作品。その時ハリー・ディーン・スタントンのような爺いになっていたい。
女は二度決断する』☆☆
→最後にタイトルの意味がわかった時、なんともやりきれない気分になる。ダイアン・クルーガーの感情がダイレクトに伝わってくる演技が物語に深みを与えている。

5月は何と言っても『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』しかないです。MCU10年の歴史がどう結実するのか楽しみしかない‼︎‼︎

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