空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

食わず嫌いはダメなのだ!〜10月のレヴュー〜

10月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

これっぽっちも観るつもりはなかったのですけど、Twitterのタイムラインにやたらとタイトルが上がってくるし、信頼できる人が「観るべし!」と何度も何度も言ってくるので観たのです。「若おかみは小学生!」の話です。ただの悪役じゃないライバルの描き方とか、自分のアイデンティティ探しの先にあるものについてのストーリーとか良いな〜としか言いようのない作品だったのです。ホントに食わず嫌いはダメだ。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも
『響ーHIBIKIー』☆
平手友梨奈は確かにカリスマ性はあるし、ハマり役だとは思うけど、劇中で彼女がとる行動が自分にはダメでした。本好きが本棚倒して本を傷つけたりするかな〜?
クワイエット・プレイス』☆☆☆
→設定にツッコミ所は多々あるけど、ずっと緊張感を持続させたままスクリーンに見入ってしまったんだから☆三つなのは仕方がない。それだけ脚本と演出が巧みでした。
クレイジー・リッチ!』☆
→王道のシンデレラストーリーのアジア版。でも以外とアイデンティティの問題にまで踏み込んでいる。でも最後にあんな結婚式はないんじゃないかな?それまで語っていたものが一気に崩れた。
『マガディーラ  勇者転生』☆☆
→予想していたストーリーとは全く違ったけど、歌あり踊りあり恋愛ありのまさしくインド映画。細かいことは考えず勢いで観るべし!
イコライザー 2』☆☆☆
→「ナメてた相手が、実は殺人マシンでした映画」(©︎ギンティ小林さん)の系譜に連なる新しい傑作。敵の設定が前作とは異なるため、マッコールさんがやっつけてもスッキリしない後味が残るのが残念といえば残念。しかしそれがキャラクターの人物像に奥行きを与えているのもまた事実だったりする。映画としての質感や雰囲気は前作から受け継がれていて嬉しい。

判決、ふたつの希望』☆☆
→世界の分断に抗するためには、相手もまた何がしかの「傷跡」を背負いながら生きていることを想像するんだと強く思わせられる。
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』☆☆☆
→机上の格闘映画と言えるほどの緊張感に満ちている。まさかカンニングで手に汗握るとは⁉︎ 倫理的にもしっかりとした終わり方になっていて好感が持てた。(←ココは大事なことだと思っている)

スカイライン 奪還』☆☆

→シラットで宇宙人と戦うシーンがなかなか出て来ないので焦れてしまったです。ジャンル映画の要素が過不足なく入っていて満足です。いろいろと言えばキリがないけど、あーバカで良かった!と大きい声で叫びたい気持ちです。
若おかみは小学生!』☆☆☆
→食わず嫌いをせず、いろんな映画を観なきゃいけないと思う作品に出会うことがあるけど、これはそんな映画でした。冒頭と上手に繋がる展開も良いです。経営についてズバ抜けた才能を持っているのに努力を惜しまない主人公のライバル真月嬢が好きです。
マイ・プレシャス・リスト』☆☆☆
→新しさがある訳でもなく、大きな展開が起こることもない。でもふとした時に思い出す。そんな映画です。こういう作品を佳作と言うのだろう。主人公が一歩づつ社会と関わっていく姿を温かく応援したくなる。サリンジャーの『フラニーとズーイ』がキー・アイテムになっているのもファンとしては嬉しい。
『エンジェル  見えない恋人』☆☆
→寓話っぽさの中にもしっかりと現実の辛さを入れているところが良いね。愛とは本来は可視化できるものではないということだろうか?
止められるか、俺たちを』☆☆☆
→映画製作への止められない情熱が溢れ出ている映画だった。若松プロの関係者が多く出演していることもあり、どこかドキュメンタリーのような作品になっている。その中でも門脇麦が主人公の女性(この人は実際に女性で始めてピンク映画を撮った人だ)を好演。どこか現実味のない役をやらせたら、彼女が一番だ。冒頭で現代の新宿駅が映り(物語の時代は1970年前後)違和感を感じるけど、あれは作中で若松監督が言うセリフ「映画なんて全部作り物だ!」を白石監督流に具現化したものだったんだろう。
『ファイティン!』☆☆
→マ・ドンソク兄貴が出ていて、腕相撲をするだけで最高じゃないか‼︎
ゾンからのメッセージ』☆☆
→前半の停滞感は、物語が動き出した後の爽快感のためにあったのか!と思わず拍手しそうになった。それだけあの青空は素敵だった。そして井の頭線でのシーンに涙。

  
11月は『ボヘミアン・ラプソディ一』一択かと思いきや、サリンジャー好きとしては『ライ麦畑で出会ったら』を楽しみにしていたりする。あと『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』も待ち遠しいなぁ。

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