空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

予想している時が一番楽しいのです〜2月のレヴュー〜

2月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

2019年(第91回)アカデミー賞が発表されて、主要部門はこんな↓感じでした。予想は難しいね。作品賞に『ブラックパンサー』を!って少し期待したんだけどね〜。

作品賞:『グリーンブック』
監督賞:アルフォンソ・キュアロン『ROMA / ローマ』
主演男優賞:ラミ・マレックボヘミアン・ラプソディ
主演女優賞:オリヴィア・コールマン女王陛下のお気に入り
助演男優賞マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
助演女優賞レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人』
脚本賞:『グリーンブック』
脚色賞:『ブラック・クランズマン』
外国語映画賞:『ROMA / ローマ』(メキシコ)
長編アニメ賞:『スパイダーマン:スパイダーバース』

今年の最大のアップセットは主演女優賞のオリヴィア・コールマングレン・クローズを予想していた人が多かったんだけどね。オリヴィア・コールマンも素晴らしい演技をしているので文句は無いです。でもグレン・クローズはこれで8回ノミネートされて未だ受賞なし。まさに無冠に女王です。彼女は今年で71歳。あげとかないと後悔するぞ、アカデミー会員さん達!

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『フロントランナー』☆
アメリカ政治を描く作品は大好きだけど、今作は(いくら実話だとしても)ストーリーテリングに起伏が無かった。ヒュー・ジャックマンの抑えた演技は良いね。
『バーニング』☆☆
村上春樹の作品をこんなに「らしく」映画にした作品は初めて、それでいてしっかりイ・チャンドン監督の映画だった。ラスト20分のシーンはどういう意味なのか?観た人と話し合いたい。
『天才作家の妻 - 40年目の真実 -』☆☆☆
→グレン・クロースが圧巻。彼女の表情を観るだけでもお金を払う価値がある。
『ちいさな独裁者』☆☆☆
→まずもこの映画が実話であったことに驚く。考えることをやめた時に人間は奴隷になるのだ。コメディとして描かれていて、笑いながらも背筋が冷たくなる。エンドロールがこの作品のもっとも言いたかったことだ。
ファースト・マン』☆☆
→人物に寄り添って撮られているカメラワークが、否応無しに観る者に臨場感と緊張感を与えている。月までの距離は人と人の距離のメタファーか?ラストシーンはいかにもデイミアン・チャゼルらしい。

『アクアマン』☆☆
→海中だけじゃなく、陸上でのアクションも見せ方が工夫されていて目が離せなかった。海中生物の造形もさすがジェームズ・ワンだなぁ〜と。ワンダー・ウーマンからの流れを継承して、作風が明るくなってきたのは良いのだけれど、DCは制作の順番を間違えていることは否定できない。
THE COLLECTORS〜さらば青春の新宿JAM〜』☆☆
→ミュージシャン・オブ・ミュージシャンであるTHE COLLECTORS。彼らのカッコ良さがに早く世間は気づいて欲しい。日本のモッズの歴史を知る上でも貴重な映画だ。
『サイドマン  スターを輝かせた男たち』☆☆
→素敵な音楽が完成するためには、センターに立つ人だけではなく、それを支える人もまた大事な存在だ。この映画を観た後では、音楽を聴く時にミュージシャンのクレジットまで目を通すようになるに違いない。それはまた「音楽を聴く」という行為を豊かにしてくれる。
女王陛下のお気に入り』☆☆☆
→主演女優3人の密度の濃い演技に圧倒される。魚眼レンズを通して撮られたような画面も独特な雰囲気を醸し出していて面白い。女性とはかくも怖い存在なのかと思わせてくれると同時に、男はどこまでもバカだと認識させられます。

『アリータ:バトルエンジェル』☆☆
→予想のずっと上をいく面白さだった。アリータがCGであることも途中から気にならなくなった。それにしても映画の中で描かれるスポーツはルールが理解できた試しがない。

◎『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ〈ディレクターズ・カット〉』☆☆☆
マーティン・スコセッシが設立した「フィルム・ファンデーション」によって2012年に修復・復元した4時間11分版。未公開シーンが挿入されることにより、唐突に感じられたセリフや登場人物の感情の機微がより繊細に伝わってくるようになった。

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3月はアカデミー賞受賞作品も公開されるのですが、『スパイダーマン:スパイダーバース』、『キャプテン・マーベル』、『バンブルビー』が週末ごとに公開されるというウホホッ!となる月でもあるのです。そして楽しみなのは『大脱出2』スタローンが久々にやってくれたらしい…。楽しみ半分、怖さ半分。

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