こうあって欲しかった世界〜9月のレヴュー〜
9月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
タランティーノによる「こうあって欲しかった」世界を描いた映画。ノスタルジー感いっぱいにハリウッドが最も輝いていた時代がスクリーンに映し出される。その様子はその光景を直接見たわけでもない僕でも行ってみたくなる。
今作のブラッド・ピットはこの10年で最高のブラピでしたよ。レオナルド・ディカプリオも偽悪的な役をやらせたら右に出る者はいないね〜。
そしてなんといってもシャロテートを演じたマーゴット・ロビーに尽きる。その可憐さ、可愛さに最初の登場シーンから目が離せない。
ただシャロンテート事件を知らないと、この映画の面白さは1/10になってしまう。wikiで良いので予習は必至です。あと当時のハリウッド事情を知っているとよりGoodかな?そういう意味では少し敷居が高い映画かもしれない。
スカッとする痛快な作品なのは間違いないですよ。でも劇中のブルース・リーの描写は許せねーぞ、タランティーノ‼︎
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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも
◎は旧作
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』☆☆☆
→最近のタランティーノの映画では一番好きかな。
『ブルー・ダイヤモンド』☆
→キアヌ・リーブス主演ということで期待して観たのですが…。アクションも『ジョン・ウィック』シリーズの斬新さとは比べようもなく、コピーで言ってたようなサスペンスでもなかった。
『やっぱり契約破棄していいですか?』☆☆
→終わった時にニヤリとしてしまうブラックコメディ。ハッピーエンドか?と思わせといてのラストがいかにもイギリス映画らしい。
『トールキン 旅のはじまり』☆☆
→『指輪物語』がファンタジーでありながら、しっかりとリアリティを感じられる理由を知ることができる。パブリックスクールの生活が垣間みられるシーンも興味深い。
『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』☆☆☆
→スパイ映画らしいアクションや韓国映画の魅力であるバイオレンスもない。それでもずっと緊張感が持続する。現代史の裏面を描く韓国映画はやはり面白い。言わずもがなだけど、日本映画でも観たいぞ。
『アス US』☆☆☆
→ネタバレなしでは何も書けないのだけど、映画の役割の一つが現状への異議申し立てであることを再認識。
『記憶にございません』☆☆
→久しぶりに三谷映画で面白いと思った。中井貴一と佐藤浩一のカラミが良いね。
『グッド・ヴァイヴレーションズ』☆☆
→1970年代に北アイルランドで誕生したレコードレーベルの話。何かに没入していく人は面白い(身内はたまったものじゃないだろうけど)。歌は世につれるものだ。
『アド・アトラス』☆☆
→SFではよくあるプロットで、終始暗い映画だけど、僕は好きだなぁ。宇宙の孤独感が伝わってくる。月面車のカーチェイスは初めて観た。
◎『ニュー・シネマ・パラダイス』☆☆☆
→3時間の完全オリジナル版もあるけど、こっちのver.の方が好きだ。編集によって印象がガラッと変わることを初めて認識した作品だった。描きすぎないことも大切なんだな。アルフレードのセリフにはやっぱり泣いてしまう。
◎『東京裁判』☆☆☆
→ずっと観続けられるべき映画だし、2019年の今だからこそ多くの人が観るべき作品。
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10月は『ジョーカー』を観るべし‼︎と何度でも何度でも大声で叫びたい。