空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

親の次に長い付き合いです〜12月のレヴュー〜

12月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』

人生の4/5をこのシリーズと付き合ってきました。何はともあれサーガに一つの区切りを迎えることが出来て感無量です。「MUSIC by JOHN WILLIAMS」のクレジットで9作を締めくくれたことを寿ぎたい。そして同じく全9作でC-3POを見事に演じきったアンソニー・ダニエルズに盛大な拍手を。

でももう少し別のやり方があったという思いは拭えない。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
ゾンビランド:ダブルタップ』☆☆☆
→ゾンビとはその時代時代にある理不尽さのメタファーだ。その理不尽さを自分のルールに則って乗り越えていく主人公たちの姿が良い。
スペシャルアクターズ』☆☆
→最後のどんでん返しにそれほど驚きは無かったけど、そこに持っていくまでの上田慎一郎の脚本は上手い。
『スペインは呼んでいる』☆☆
→前作の『イタリアは呼んでいる』と同じように、主人公2人の会話はずっと聴いていたくなる。ただ今作は終わり方がスッキリしなさすぎです。
ラスト・クリスマス』☆☆
→真相が分かってからの主人公の行動が大したことない……という意見もあるでしょうが、クリスマスにはこれくらいがちょうど良い。デート・ムービーに最適です。

『ファイティング・ファミリー』☆☆☆
→格闘技映画が好きだ。人と人が肉体をぶつけ合う。身体性の中にこそ本当のコミュニケーションがあると思える。
『屍人荘の殺人』☆☆
→予想していたものとは違っていたけど楽しめた。原作はどうなっているのか興味がある。
ジュマンジ / ネクスト・レベル』☆☆
→役者陣が芸達者ばかりなので安心して観て笑っていられる。爺さんたちが主人公ってのは考えたね。でも前作より構成が雑になっている気がする。
『カツベン!』☆☆☆
→ちょっと古めかしいドタバタが心地よい。さらにそのドタバタが劇中で上映される作品とリンクしていて、周防監督、流石です!梅子と俊太郎が2人で活弁するシーンは良いものを観たとしか言いようがない。

『ドクター・スリープ』☆
→『シャイニング』ほどの怖さも狂気も感じなかった。残念。
『虚空門GATE』☆☆

→嘘か本当かは本人以外には知りようがないけど、ある映像を見せられた時のある女性の表情は本物だった。

『家族を想うとき』☆☆☆

ケン・ローチが引退を撤回してまで撮りたかったものがコレか……という世界の現状に暗澹たる気持ちになる。

『守護教師』☆☆

→マ・ドンソク兄は何をしても可愛い。

スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』☆×10000 or ☆

→☆100000000個であると同時に☆1個でもあるのです。

台北暮色』☆☆☆

→ゆっくりとした時間が流れるたおやかな映画でした。湿気をたっぷり含んだ台北の風景が美しい。特別な事件が起こるわけでもないけど、次第に登場人物の過去が明らかになっていく。僕にはこの映画が『ゴドーを待ちながら』の変奏曲のように思えた。誰ともわからないゴドーを待っている間も人生は続いていく。

アナと雪の女王 2』☆☆

→前作と合わせての一つの物語であった。ただ音楽は前作の方が良かったかな?

ハル・ハートリー DAYS OF 16mm FILMS』☆☆☆

→不器用でダメなところがあっても決して憎めない登場人物たちへのハル・ハートリーの優しい眼差しが好きだし、独特の作劇の間合いが好きだ。そういう意味でこの初期短編集にはハル・ハートリーが詰まっているのだけど、同時に良い意味での若さというか青さが感じられて思わず微笑んでしまう。

『2人のローマ教皇』☆☆☆

→前教皇ベネディクト16世の着座と辞任、そして現教皇フランシスコが選ばれるまでの話。「変化は妥協だ」と「変化は妥協ではない」という正反対の考え方を持つ2人が時間をかけて友愛を結んでいく。教会のあり方については異なる意見を持ってはいるけど、対話を通して相手を理解していこうという姿が心に残る。軽妙なテンポでストーリーは進むけど、2人の過去の暗部(ベネディクト16世は子供の頃にヒトラーユーゲントのメンバーだったし、フランシスコはアルゼンチンが軍事独裁だった時代に政権寄りの立場を取っていた)に踏み込んでいて、それに対する悔悟と贖罪、回心が深く描かれている。これはどんな立場や地位にあっても、人は変わることができるという人間がきっと持っている善きことへの信頼の物語だ。

◎『AKIRA』☆☆☆

→2019年の東京は見た目はネオ東京のような廃墟にはなっていないけど、精神的にはすでに崩壊している気がする。

◎『ハード・デイズ・ナイト』☆☆☆

→この時代のビートルズが一番好きだな。

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2019年も面白い映画(とそれほどでもない映画)にたくさん出逢えました。2020年もそうでありたいと思います。

 

ということで、1月に観たいと思ってる映画はコレ↓です。

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

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『パラサイト 半地下の家族』

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『フォードvsフェラーリ

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テリー・ギリアムドン・キホーテ

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