空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

世界はこんなだけど……〜1月のレヴュー〜

1月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

コロナ禍は収束の気配を全く見せず、相変わらず重苦しい雰囲気が続いている中で2021年になりました。劇場で公開される映画もめっきり少なくなってしまい、特にハリウッド映画は延期やサブスクでの同時配信が多くなっている現状です。しかしそんな中でも映画館で観てこそ!という作品はあるのです。1月は韓国映画を三本。アクション、ほんわか、現代政治実録とバラエティ豊かです。2021年も韓国映画から目が離せません。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『新感染半島  ファイナル・ステージ』☆☆☆
→マ・ドンソク兄は当然ですが出てません。その分、爆発力は減少した感じはするけど、今作も中々です。ストーリーのテイストも違うし、ゾンビ描写でフレッシュなものもあり楽しめた。でも「ゾンビはオマケ」というゾンビ映画の王道はしっかり受け継いでいる。

『無頼』☆☆
→久しぶりの井筒和幸作品。ヤクザの一代記。監督らしいバイオレンス描写はあるが、物語は淡々と描かれる。盛り上がりに欠けるという批判はあるが、自分としてはそのリズムが心地良かった。主役はEXILE松本利夫(MATSU)。決して上手いとは言えないけど、彼の持っている愚直さが主人公の人となりに合っていて印象に残る。井筒監督は役者さん以外を主役を任せることが多々あるけど、今作もハマったね。
『チャンシルさんには福が多いね』☆☆
→劇的な展開はないけど、ほんわかした気持ちで映画館を出ることができる。小津よりもノーランが好きという人にドン引きするチャンシルさんに笑ってしまった。

燃えよデブゴン  TOKYO MISSION』☆☆
→ひたすら楽しいアクション映画。お正月にはこういう映画がふさわしい。ドニー・イェンは太っても最強!歌舞伎町やゴールデン街のセットが「らしく」て良いです。

『スタントウーマン  ハリウッドの知られざるヒーローたち』☆☆☆
→スタントウーマンの現場の過酷さをインタビューと実際の映像から描いている。さらにはジェンダーの問題まで踏み込んでいて、ちゃんと2021年の映画になっている。

KCIA  南山の部長たち』☆☆☆
→1979年の朴正熙暗殺事件を実行した金載圭に焦点を当て、フィクションも交えて描いている。クライマックスの長回しに否が応にも緊張感が増す。冷酷な人物として描かれている大統領が一瞬だけ内面をさらけ出す場面が印象に残る。事前に当時の状況を勉強して観るとより面白くなります。

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2月公開の作品で注目しているのは『すばらしき世界』。西川美和監督の新作です。西川監督としては初の原作モノ。ここ最近、邦画ではヤクザ映画に秀作が多い印象があります。さてどうでしょうかね? 

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