君を必要としている人の元へ〜10月のレヴュー〜
10月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。
『僕のワンダフルジャーニー』
犬が活躍する映画は、それだけで良い映画だと思ってしまう私です。そういう意味でこの映画は自分には堪らない作品です。前作『僕のワンダフル・ライフ』では犬のベイリーが転生を繰り返しながら元の飼い主だったデニスの元へ帰ってくる話だったのに対して、今作はベイリーがデニスの娘キャスリンに寄り添っていく物語。
ベイリーの生まれ変わりはいつまで続いていくのか?果てしなく続くのだとしたら、それはそれで辛いのではないか?など、前作で感じていた疑問にナイスな回答をくれていて、とてもホッとしましたよ。
犬と人間の関係はどうなれば幸せなのか?を考えながら帰宅し、玄関まで迎えに来た愛犬をギュッと抱きしめるのでありました。
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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも
◎は旧作
『ホテル・ムンバイ』☆☆☆
→踊りも歌もないインドを舞台にした作品。息がつまるサスペンスのお手本のような映画だ。序盤の細かい演出が物語に厚みをもたらしている。こういう映画を観ると、正義とは何か?と考えずにはいられない。
『大脱出3』☆
→舞台が監獄ってだけで、もはや「脱出モノ」ですらなくなってましたよ。バウティスタはどうやってあそこまで来たのか?について、『エクスペンダブルズ2』のチャック・ノリス登場シーンに匹敵する?が……。
『蜜蜂と遠雷』☆☆☆
→あの分量になる原作の中の本当に必要な部分だけを選んで映像化した監督に拍手。ただピアニストがピアノに向かう姿を描いているのが良いです。役者陣も好演。特に風間塵役の鈴鹿央士には注目。
『ジョーカー』☆☆☆
→主人公がジョーカーとして生まれ変わるシーンには、ある種の爽快感すらある。舞台は1980年代だけど、誰でもジョーカーになり得るのだ!遠い意味で極めて現代的な作品だ。必見。
『ジョン・ウィック:パラベラム』☆☆☆
→作品を重ねるたびにアクションがパワーアップしている。映画としてのバランスは歪だけど、この作品はそれで良いのです。だって斬新なアクションが観たいのだから。犬映画としても満足。
『僕のワンダフルジャーニー』☆×10000
→始まって2秒で涙腺決壊。
『真実』☆☆☆
→出てくる男性が全員ダメ人間というところが、いかにも是枝映画だ。カトリーヌ・ドヌーブの華麗さは年月を経ても全く色褪せない。
『ガーンジー島の読書会の秘密』☆☆
→地味で落ち着いた雰囲気の作品だけど、歴史の片隅に消え去っていきそうな物語を知ることが出来た。これもまた映画の大事な役割だ。
『プライベート・ウォー』☆☆
→巨大な暴力の前には人間なんてちっぽけなものだということを、嫌というほどわからせてくれる。でも諦めたらそこまでだってことも再認識させてくれる作品。
『イエスタディ』☆☆
→この映画はダニー・ボイル監督のビートルズへの熱烈なラブレター。いろいろとツッコミ所はあるけど、ダニー・ボイルの作品の中では一番好きかな?ラストに、そうだよなぁ……と思える展開があって、嬉しくなると同時に涙が出てきた。
◎『さらば青春の光』 ☆
→The Whoの曲は最高だけど、主人公に感情移入することが出来ず、最後までノレなっかった。
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11月はやっぱり『ターミネーター ニュー・フェイト』だね〜。ダダンダッダダン!