空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

さらば、全てのエヴァンゲリオン〜3月のレヴュー〜

3月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

何気なくつけたテレビで観てから25年が経ちました。ちゃんと終わらせてくれて感謝しかありません。庵野監督を初め、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。庵野監督にはエヴァの呪縛(敢えてこう言わせてください)から解き放たれて、これからは自由に好きな映画を撮って欲しい。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『DAU.ナターシャ』☆☆
→観る人を選ぶ作品ではある。全体主義の底知れないこわさを感じるが、誤解を恐れずに言うならば、後半の秘密警察による尋問シーンが興味深かった.。聞いたことがない撮影規模、手法など制作の背景を知ってから観ると、より面白くなると思う。このシリーズは全部で16作あるらしい。楽しみだ。

『あの頃。』☆☆☆
→アイドルが気になるのは河合奈保子以来、日向坂46が40年ぶり2回目の僕ですが、これもまた自分の話だと思えるほど面白かった!恋愛研究会。のやってるイベントにはドン引きしたし、あえて言うなら嫌悪感も抱いたけどね(特に「彼女を寝取る、寝取られる」ってのは全く笑えなかった)。それでも面白いと言えるのは、若い頃に仲間達と何かを懸命に作ろうとした経験があったからなんだろうな。そしてそこから距離をおこうとしたからなんだろうな…と思う。
スカイライン −逆襲−』☆☆
→今作は出番がないのか?と思っていたヤヤン・ルヒアンがしっかり活躍するシーンがあったので、それだけで満足です。
『あのこは貴族』☆☆☆
→静かな落ち着いたトーンで物語が紡がれる。ともすれば息苦しさも含めて昔の日本映画を観ている感じになった。しかしその中において現代の女性が直面している問題も描かれていて、あ〜今作は今の映画なのだと実感する。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』☆☆☆
エヴァについては、TVシリーズからミサトさん視点で観ていたので、今作は驚きもあったけど納得のラストでありました。

『野球少女』☆☆
→ポスターや予告編から感じるようなスポ根映画ではなく、人が何かをやろうと決めたいう時に何を諦め何を選択するのか?の物語。大きなカタルシスがあるわけではなく、むしろ本当のテーマはその後に描かれる。そこがまた作品に現実味を与える。あまり評判にならずに公開が終わってしまったことが残念だ。

『ラーヤと龍の王国』☆☆
→難関を乗り越える度に仲間が増えていく様子はいかにもお伽話のようだけど、それだけに作品のテーマである「信じる」ことがより浮かび上がってくる。登場人物たちの感情の機微を丁寧に描く脚本とそれを支えるアニメーションの技術が素晴らしい。「自分に約束。死なない。」というセリフが好きだ。 

『ミナリ』☆☆☆
→故郷についての映画が好きです。この映画は故郷を出た(出ざるを得なかった)人が新しい故郷を見つけようとする物語。観た直後はピンとこなかったけど、時間が経つにつれて自分の中で存在が大きくなっている。きっともう一度観るよなぁ。キリスト教の世界観に寄っているので、それについて予習していくともっと楽しめるかな? 

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4月にはいよいよ延期されていたアカデミー賞が行われます!ノミネート作品を見ると、去年以上に配信系の作品が多くなっています。このコロナ禍で映画製作も大きな変革を迫られていますね。さてどんな結果になるのか?楽しみでなりませんよ。