空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

映画は踊る!〜2月のレヴュー〜

2月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。「どうか乾杯を 夢見る愚か者に」(‘Audition’ from “La La Land”)

今年のアカデミー賞はまさに前代未聞でした。歴史に残る場面を目撃できたってことでは面白かったのですが、『ラ・ラ・ランド』と『ムーンライト』の関係者には本当に気の毒だったなぁ〜と思わずにはいられない。両方とも観るべき素晴らしい作品なんですよ。日本のニュースやワイドショーではあの騒動のことしか報じてないのは本当に残念です。二作品の価値とは何の関係もないことです。ということでイチオシは『ラ・ラ・ランド』!この映画は魔法です。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも
ザ・コンサルタント☆☆☆
ベン・アフレックは遂に当たり役を掴んだ!ストーリーのバランスとかアクションの見せ方とかすごく変なんだけど、クセになって何度も観たくなる。シリーズ化を強く希望。
『スノーデン』☆☆
→スノーデンの心の葛藤はよく描かれていたけ、物語にカタルシスが足りない感じ。実話ベースの映画だから仕方がないのかな。
ドクター・ストレンジ
→映像表現は確かに凄い!が、それ以上にストーリー的にはイマイチの感じです。期待値を上げ過ぎたか?ただマントはとっても可愛い。
マグニフィセント・セブン☆☆
→男の好きなものの全てが詰まっている。7人がそれぞれ黒人、白人、メキシカン、アジア人、ネイティヴ・アメリカンと雑多な人種で構成されているのが21世紀的。デンゼル・ワシントン(『七人の侍』で言えば志村喬)が戦いに参加するバックストーリーを付けたことで☆ひとつ減。
『アンチポルノ』
→僕にとってダメな方の園子温でした。
『14の夜』☆☆
→中学生達がHな妄想をしながらも、その妄想はオッパイ止まりだったり、自分が何者か分からず、親に反抗したりする姿に、35年前の自分を見るようで悶絶していた。映画館を出る時、僕はあれからどれだけ大人になったんだろうか?と夜空を見上げたのでした。
『ショコラ 君がいて、僕がいる』☆☆
→フランスで初の黒人芸人になったショコラと相方のフティットの物語。オマール・シーは良い役者だなぁ〜。どんな人だって笑われることと笑わせることは全く違う。そういうことを考えた。
『疾風スプリンター』☆☆
→ストーリーは、もうベタで、なんて言って良いか、少年ジャンプ的なラブコメ!でも自転車レースシーンは最高‼︎
『過激派オペラ』
→知人に2016年のベスト級と言われて観たのですが……。熱気は感じるんだけど、それが空回りしている印象。舞台だとまた感じが違うのかも。
『サバイバルファミリー』☆☆
→スクリーンの中の突然電気が使えなくなった世界を観ていて、今感じているこの違和感は何だろう?と考えていたんだけど、それが雑踏の音の有無であると分かった時、少し怖くなった。この映画もまた3.11後の世界を描いている。
『マリアンヌ』☆☆
→堂々たるラブロマンス!車や窓の使い方がオーソドックスだけど印象に残る。ロバート・ゼメキスは新作が公開されたら必ず観なければならない監督の一人だ。
虐殺器官☆☆☆
→難解な言葉を使っての台詞合戦がたまらなく好き!でも同時にその部分が原作未読者を置いてけぼりにするよなぁ〜とも思う。ハリウッドで実写化してくれると嬉しい。
『The NET 網に囚われた男』☆☆☆
→自分の意思に反して韓国に漂流してしまった北朝鮮の漁師の話。「ただ普通に暮らしたい」という主人公の願いが叶わない世の中っていったい……と暗い気持ちになる。邦題が全てを表している。
『ホワイトリリー』☆☆
→ロマンポルノ・リブートシリーズ5作品の中では最もロマンポルノらしい作品でした。監督は『リング』の中田秀夫。エロとホラーは脳内の同じところにあるのか?
『バック・イン・タイム』☆☆
→『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を生み出した人々、この作品を愛して止まない人々、そしてこれから好きになるであろう子供たちのための映画。
『ナイスガイズ!』☆☆☆
→1970年代後半のロサンゼルスが舞台で、汚職とポルノ産業が絡んでくるフィルム・ノワール。大好物です!ライアン・ゴスリングのダメ人間ぶりが最高。くっっだらないギャグに爆笑しながら、「俺だってたまには勝つさ」という台詞に涙。これこそハードボイルド中のハードボイルドだ。アンゴーリー・ライスのこれからに注目。
『愚行録』☆☆
満島ひかりの前に言葉を無くしてしまう。鬱々とした映画で嫌な気分になるけど、その「嫌さ」から目を離すことができない。
『I AM YOUR FATHER / アイアムユアファーザー』☆☆
→『スター・ウォーズ』ep4~6で、ダース・ベイダーの中の人として活躍したデビッド・プラウズは何故ある時期から「スター・ウォーズ」公式イベントへの出入りを禁止されてしまったのか?その真相を探るドキュメンタリー。映画で人生が変わった人は多い。たとえそれが幸せか不幸かは別にしても……。
『ラ・ラ・ランド』☆☆☆
→ラスト10分に涙を流さない人とは友達になれません!

3月はチアダンスを踊りながら、南の島に謎の巨大ゴリラを探しに行くのです!

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