空中秘密基地 2

映画や本の感想が中心です。当然ですが僕の主観と偏見で書いてます?

いつもの風景ではある〜余白にちょっと〜

6:30起床。8:00にクレアの散歩。その後『AGANAI  地下鉄サリン事件と私』を観に伊勢佐木町の横浜シネマリンへ(この映画の感想はまた後日)。朝のニュースやワイドショーでは非常事態宣言が発出されても各地の人手に変化はないと言っていた。特に近県の観光地やショッピングモールは混雑していたらしい。東京から横浜は直線距離で30km程だ。誰だって東京の映画館がNGだったら、ちょっと電車に乗って…と思うよな。政府にしても地方自治体にしてもやってることがチグハグだ。少し前まで「日本スゴイ!」の人たちは「我が国は医療大国だ」と言ってなかったっけ?どうして世界レベルから見ても感染者の数が明らかに少ないのに医療崩壊なんて事態になるんだろう?ワクチンの摂取が遅れていることも含めて、誰か「この一年、何をしていたんですか?」と偉い人に聞いてくれないか。

 

電車の混雑具合も関内の人通りも普段の平日の午前中と変わっていない。路上で飲酒をしているなんてトンデモナイ……という映像をよくみるようになったけど、伊勢佐木町のコンビニの前ではおじさん達が2,3人で青空の下、ビールで乾杯していた。この街では見慣れた風景ではあるんだけどね。

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*写真は4月24日、緊急事態宣言発出前日18:30の新宿五丁目交差点。夜が来る直前の空が好きだ。

 

教訓「どうしても観たかったら初日に行け!」〜余白にちょっと〜

6:30起床。8:00からクレアの散歩。既に暑い。日差しはすっかり夏だ。クレアはコーギーで地面から胴体までの距離が短く熱中症になりやすい犬種なので、サクッと近所を一周して帰宅。夜になったら遠くまで行きます。

 

テレビのニュースでは今週末にも東京に緊急事態宣言が発出されるとのこと。観に行く予定を立てていた展覧会もどうなるか不明なので、とりあえず図録だけでも買いに行くことにする。『佐藤可士和展』はなんとか行けそうな感じだけど、5月6日のチケットを持っている『鳥獣戯画展』は今のところは全くわからない。非常事態宣言の期間は5月11日までらしいので、チケットを払い戻した上で、もう一度予約することになるのかな?情報収集しなくては。他にも行きたいイベントや映画があったんだけど、百貨店や映画館には休業要請が出されるらしいので、最悪の場合中止になるかもしれない。ところで東京だけが非常事態宣言ということで事態が収束するのだろうか?東京がダメだったら、人は神奈川・埼玉・千葉に行くよなぁ。飲食店で酒の提供を禁止するって言ってるけど、ソフトドリンクを飲んでたらコロナには感染しないのか?やってることがメチャクチャだと思うよ。

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*写真は東京国立博物館本館の中央階段で撮影。照明と窓。

夏の空〜余白にちょっと〜

7時に起床。8時からクレアの散歩。昨日までは少し体調を悪くしていたが、今日は引っ張る力が復活してきている感じがする。食欲も旺盛になって朝ごはんはペロリと食べた。散歩から戻ると、うっすら汗ばんでいた。2021年では初めてだ。今日の横浜は夏日とはならなかったものの、空の青さはもうすっかり夏のそれだった。この季節が一年の中で最も好きだ。アウトドア派ではないけど、どこか遠くに行きたくなる。その時、クレアと一緒だったらなおさら楽しい。だから早く元気になっておくれよ(でも元気になるとイタズラも復活するんだよなぁ……)!

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*写真は散歩コースにある境木立場跡。立場とは宿場と宿場の間に、馬子や人足の休息のために建てられたもの。「境木」という名称はここが武蔵と相模両国の境だったことに由来している。

さらば、全てのエヴァンゲリオン〜3月のレヴュー〜

3月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

何気なくつけたテレビで観てから25年が経ちました。ちゃんと終わらせてくれて感謝しかありません。庵野監督を初め、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。庵野監督にはエヴァの呪縛(敢えてこう言わせてください)から解き放たれて、これからは自由に好きな映画を撮って欲しい。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『DAU.ナターシャ』☆☆
→観る人を選ぶ作品ではある。全体主義の底知れないこわさを感じるが、誤解を恐れずに言うならば、後半の秘密警察による尋問シーンが興味深かった.。聞いたことがない撮影規模、手法など制作の背景を知ってから観ると、より面白くなると思う。このシリーズは全部で16作あるらしい。楽しみだ。

『あの頃。』☆☆☆
→アイドルが気になるのは河合奈保子以来、日向坂46が40年ぶり2回目の僕ですが、これもまた自分の話だと思えるほど面白かった!恋愛研究会。のやってるイベントにはドン引きしたし、あえて言うなら嫌悪感も抱いたけどね(特に「彼女を寝取る、寝取られる」ってのは全く笑えなかった)。それでも面白いと言えるのは、若い頃に仲間達と何かを懸命に作ろうとした経験があったからなんだろうな。そしてそこから距離をおこうとしたからなんだろうな…と思う。
スカイライン −逆襲−』☆☆
→今作は出番がないのか?と思っていたヤヤン・ルヒアンがしっかり活躍するシーンがあったので、それだけで満足です。
『あのこは貴族』☆☆☆
→静かな落ち着いたトーンで物語が紡がれる。ともすれば息苦しさも含めて昔の日本映画を観ている感じになった。しかしその中において現代の女性が直面している問題も描かれていて、あ〜今作は今の映画なのだと実感する。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』☆☆☆
エヴァについては、TVシリーズからミサトさん視点で観ていたので、今作は驚きもあったけど納得のラストでありました。

『野球少女』☆☆
→ポスターや予告編から感じるようなスポ根映画ではなく、人が何かをやろうと決めたいう時に何を諦め何を選択するのか?の物語。大きなカタルシスがあるわけではなく、むしろ本当のテーマはその後に描かれる。そこがまた作品に現実味を与える。あまり評判にならずに公開が終わってしまったことが残念だ。

『ラーヤと龍の王国』☆☆
→難関を乗り越える度に仲間が増えていく様子はいかにもお伽話のようだけど、それだけに作品のテーマである「信じる」ことがより浮かび上がってくる。登場人物たちの感情の機微を丁寧に描く脚本とそれを支えるアニメーションの技術が素晴らしい。「自分に約束。死なない。」というセリフが好きだ。 

『ミナリ』☆☆☆
→故郷についての映画が好きです。この映画は故郷を出た(出ざるを得なかった)人が新しい故郷を見つけようとする物語。観た直後はピンとこなかったけど、時間が経つにつれて自分の中で存在が大きくなっている。きっともう一度観るよなぁ。キリスト教の世界観に寄っているので、それについて予習していくともっと楽しめるかな? 

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4月にはいよいよ延期されていたアカデミー賞が行われます!ノミネート作品を見ると、去年以上に配信系の作品が多くなっています。このコロナ禍で映画製作も大きな変革を迫られていますね。さてどんな結果になるのか?楽しみでなりませんよ。

花は枯れたとしても花束を貰った記憶だけは〜2月のレヴュー〜

2月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

印象だけでパスだなぁ〜思っていた映画が自分の映画だ!と思えるようになることが年に一作くらいある。『花束みたいな恋をした』はそんな映画だった。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『花束みたいな恋をした』☆☆☆
→素晴らしい時間でした。いつまでも記憶に残る映画です。観る人全てが「これは自分の現在であり、経験した、もしくはこうであったかもしれない過去であり、これから出会う未来の物語だ」と思うんじゃないかな?確かにこの作品は恋愛映画です。でも恋愛の映画じゃなくて、恋愛についての映画です。ひとつの恋愛の始まりと終わりを(別れの原因が難病とか事件に寄るものではなく)普通の生活の中にあるものとして、こんなにしっかり描いた作品は、日本映画では思い浮かびません。坂元裕二さんが脚本を書く作品が全てそうであるように、この映画も「いくら重なり合うように思えても、他者は他者である」ことをクールに、でも限りなく優しい視線で観せてくれます。もちろんいつものようにセリフ回しは心地良いのだけど、作品の魅力をさらに増してくれるのが有村架純さんと菅田将暉さんの演技でした。恋愛が始まる前から終わった後に至るまで、2人の表情の変化の様は、現実いる知り合いなんじゃないか?と思ってしまうほどでしたよ。そして物語の閉じ方のなんと爽やかなことよ!特にラストカットの見事さは心の中ではスタンディング・オベーションで盛大に拍手していました。ぜひともみんなに観てもらいたい。花は枯れてしまっても、花束をもらったという記憶は無くならないと良いなぁ。

『すばらしき世界』☆☆☆
→刑務所を出て社会の中で暮らしていこうとするけど、変わってしまった現代日本の有り様や抑えきれない自分の性(サガ)故にどうしても衝突を繰り返してしまう男の苦悩と諦念を役所広司が熱演。個人的に役所広司のベストアクトの一つだ。 ヤクザを描く映画として、暴力性をしっかり描いているのも良い。だからこそ「すばらしき世界」というタイトルが意味を持ってくる。脇を固める役者陣も魅力的だ。仲野太賀、この人の名前を覚えてください。今後きっといろんなところで目にすることになります!また梶芽衣子さんが、実に彼女らしい演技をしていることも忘れられない。必見。

『ガンズ・アキンボ』☆☆
→観た後に何も残らないけど、最高に楽しい!ストーリーは予定調和だけど、それで面白いのがB級なのだ。

『バクラウ 地図から消された村』☆☆
→『ミッドサマー』のようにスタイリッシュではないけど、こっちには有り余る熱さがある。 そこが良いです。前半の「どこに連れて行かれるんだろう」感が満載なのも好きだ。

『オールドガード』☆☆(Netflix
→主人公たちが無敵のようだけど、しっかり弱点も設定してあるところが良い。こうするとアクション描写に幅が出る。シャーリーズ・セロン以外は人物背景が薄いが、それは次作か。

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3月は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』以外のありえない。

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世界はこんなだけど……〜1月のレヴュー〜

1月のレヴュー。基準はいつものように主観と偏見だけ。

コロナ禍は収束の気配を全く見せず、相変わらず重苦しい雰囲気が続いている中で2021年になりました。劇場で公開される映画もめっきり少なくなってしまい、特にハリウッド映画は延期やサブスクでの同時配信が多くなっている現状です。しかしそんな中でも映画館で観てこそ!という作品はあるのです。1月は韓国映画を三本。アクション、ほんわか、現代政治実録とバラエティ豊かです。2021年も韓国映画から目が離せません。

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☆☆☆…観ないと後悔しますよ!
☆☆……ちょっと時間があるって時にどうぞ
☆………観なくていいかも

◎は旧作
『新感染半島  ファイナル・ステージ』☆☆☆
→マ・ドンソク兄は当然ですが出てません。その分、爆発力は減少した感じはするけど、今作も中々です。ストーリーのテイストも違うし、ゾンビ描写でフレッシュなものもあり楽しめた。でも「ゾンビはオマケ」というゾンビ映画の王道はしっかり受け継いでいる。

『無頼』☆☆
→久しぶりの井筒和幸作品。ヤクザの一代記。監督らしいバイオレンス描写はあるが、物語は淡々と描かれる。盛り上がりに欠けるという批判はあるが、自分としてはそのリズムが心地良かった。主役はEXILE松本利夫(MATSU)。決して上手いとは言えないけど、彼の持っている愚直さが主人公の人となりに合っていて印象に残る。井筒監督は役者さん以外を主役を任せることが多々あるけど、今作もハマったね。
『チャンシルさんには福が多いね』☆☆
→劇的な展開はないけど、ほんわかした気持ちで映画館を出ることができる。小津よりもノーランが好きという人にドン引きするチャンシルさんに笑ってしまった。

燃えよデブゴン  TOKYO MISSION』☆☆
→ひたすら楽しいアクション映画。お正月にはこういう映画がふさわしい。ドニー・イェンは太っても最強!歌舞伎町やゴールデン街のセットが「らしく」て良いです。

『スタントウーマン  ハリウッドの知られざるヒーローたち』☆☆☆
→スタントウーマンの現場の過酷さをインタビューと実際の映像から描いている。さらにはジェンダーの問題まで踏み込んでいて、ちゃんと2021年の映画になっている。

KCIA  南山の部長たち』☆☆☆
→1979年の朴正熙暗殺事件を実行した金載圭に焦点を当て、フィクションも交えて描いている。クライマックスの長回しに否が応にも緊張感が増す。冷酷な人物として描かれている大統領が一瞬だけ内面をさらけ出す場面が印象に残る。事前に当時の状況を勉強して観るとより面白くなります。

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2月公開の作品で注目しているのは『すばらしき世界』。西川美和監督の新作です。西川監督としては初の原作モノ。ここ最近、邦画ではヤクザ映画に秀作が多い印象があります。さてどうでしょうかね? 

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九代目春風亭柳枝 真打昇進襲名披露興行

春風亭正太郎改め 九代目春風亭柳枝 真打昇進襲名披露興行@上野鈴本演芸場

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    「他行」 古今亭松ぼっくり
    「黄金の大黒」 春風亭一之輔
    「蔵前駕籠」 春風亭正朝
    「一眼国」 林家正蔵
    「山号寺号」 柳亭市馬
    「親子酒」 古今亭菊之丞
       /仲入り/
    (披露口上)
    「無精床」 柳家権太楼
    「紙入れ」 五明樓玉の輔
    「愛宕山」 春風亭正太郎改メ春風亭柳枝

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柳枝師匠は「愛宕山」。春に聴きたい噺だ。落語でこそ、その面白さ伝わる噺だよね。柳枝師匠はたっぷりとそして堂々と口演してくれました。寄席では初めて。最初が柳枝師匠で良かった。他の噺もたくさん聴きたくなる。とても幸せな時間でした。
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昇進&襲名おめでとうございます👏👏👏これからも応援します💪

じじいになった時、「俺は九代目柳枝の披露目を見たぞ‼️」と自慢したい😄

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